米国ETFを買い付けるとき、まず最初に悩むのが
円建てとドル建てどっちにするか
ですよね。
私自身、本を読んだり、金融系YouTubeの動画を見たりして、どちらがいいのか調べていましたが、円建て・ドル建てどっちにするかは人それぞれでした…
円建て・ドル建てのメリット・デメリットを認識して、自分に合った方を選ぶしかないなと思いました。
今回の記事では、そんな答えがない円建て・ドル建てどっちにするか問題の参考になるような、
米国ETFを買い付けるときの円建て・ドル建てのメリット・デメリット
について、SBI証券の取引に沿って紹介していきます。
どんな人に円建て・ドル建てがおすすめなのかについても解説していきますので、是非チェックしてみてください~
そもそも円建て・ドル建てはそれぞれどういう意味?
外国の商品や株・ETFなど外国の通貨で取引されているものを、日本円で決済する場合は「円建て」、ドルで決済する場合を「ドル建て」と言います。
例えば1ドル=100円としたとき、1口100ドルの米国ETFを、日本円で1万円で購入する場合が円建て、ドルで100ドルで購入する場合がドル建てとなります。
このようにドル建てで米国ETFを購入するには、ドルを用意する必要があります。
米国ETF:円建てのメリット・デメリット
ここからは米国ETFの買い付けを円建てにするメリット・デメリットを紹介していきます。
円建てのメリット
米国ETFを購入する際に円建てにするメリットは
- 円で米国ETFを買い付けできるため為替取引の手間が省ける
です。
円建ての場合、証券会社が両替して米国ETFを買い付けしてくれるので、購入者側は円で米国ETFを購入できます。
「円は用意したからあとはドルで米国ETF買っておいて!」といった為替取引を証券会社にお願いするイメージです。
円建てのデメリット
米国ETFを購入する際に円建てにするデメリットは
- 為替取引手数料がドル建ての6倍(SBI証券の場合)
- 為替取引のタイミングが選べない
という点です。
① 為替取引手数料がドル建ての6倍(SBI証券の場合)
例えば、SBI証券で下記のように円建て・ドル建てで米国ETFを購入したとします。
円建ての取引の流れ
- SBI証券口座に日本円を入れる
- SBI証券で米国株ETFを買い付ける★為替取引手数料が発生
ドル建ての取引の流れ
- 住信SBIネット銀行に日本円を入れる
- 住信SBIネット銀行で円からドルに換える★為替取引手数料が発生
- 住信SBIネット銀行からSBI証券にドルを送金する
- SBI証券で米国ETFを買い付ける
このような場合、 為替取引手数料 は
- 円建てではSBI証券で支払う
- ドル建てでは住信SBIネット銀行で支払う
ことになります。
円建ては証券会社側に為替取引を任せる、という仕組みなので、どうしても証券会社に手数料を払う必要があります。
それぞれにかかる為替取引手数料は1ドルあたり
- 円建て…0.25円(SBI証券)
- ドル建て…0.04円(住信SBIネット銀行)
となり、円建ての場合は為替取引手数料がドル建ての6倍になります。
この為替手数料は微々たる金額の差に感じますが、意外と無視できない金額です。
例えば1ドル=100円とし、毎月10万円米国ETFを買い付けるとすると、年額の為替手数料はそれぞれ下記のようになります。
10万円÷100円×0.25円(為替手数料)×12カ月=3000円
10万円÷100円×0.04円(為替手数料)×12カ月=480円
このように年間で考えると、2520円もドル建てが安い手数料になります。
手数料はドル建て( 住信SBIネット銀行 )が断然お得です。
②為替取引のタイミングが選べない
円建てで米国ETFを購入する場合、SBI証券で為替取引を行うことになります(証券会社側にやってもらう)。
その為替取引で適用される為替レートは適用為替レート決定時間時点のものになります。
SBI証券では米ドルの 適用為替レート決定時間 は10:00、14:30になっています。
為替取引のタイミングは、米国ETF買い付け時点ではなく、適用為替レート決定時間になるので、為替レートを見ての為替取引ができないことになります。
円建てがおすすめなのはこんな人!
米国ETFの買い付けを円建てにするメリット・デメリットを踏まえ、円建てがおすすめな人は下記のような方です。
- 取引手数料の安さよりも為替取引の手間を省きたい人
- 為替取引が苦手で証券会社側に任せたい人
- 為替取引のタイミングは気にしない人
米国ETF:ドル建てのメリット・デメリット
ここからは米国ETFの買い付けをドル建てにするメリット・デメリット を紹介していきます。
ドル建てメリット
米国ETFを購入する際にドル建てにするメリットは
- 為替取引手数料が円建てより安くなる
- 為替取引のタイミングが自由
- 為替取引に慣れる
です。
① 為替取引手数料が円建てより安くなる
こちらは円建てのデメリットで紹介した通り、住信SBIネット銀行で為替取引すれば、ドル建ての方が円建てより為替取引取引手数料が安くなります。
② 為替取引のタイミングが自由
こちらも円建てのデメリットで紹介した通り、円建てを選択すると、両替するタイミングは証券会社にお任せになってしまうので、為替レートを見てドルに両替することができません。
ドル建てでは自分で円からドルへ両替することになるので、為替レートを見て、為替取引のタイミングを選ぶことができます。
③為替取引に慣れる
円からドルへの両替を繰り返すことで、為替やドルに慣れることができます。
米国ETFを買付するということは資産をドルで持つということです。
為替慣れしないままだと、せっかく貯めたドル資産を使うときに、為替取引に手こずる…なんてありそうですよね。
ドル建てで為替練習をしながら為替・ドルに慣れるのはおすすめです。
ドル建てデメリット
米国ETFを購入する際にドル建てにするデメリットは
- ドルを自分で用意する必要があり、為替取引の手間がかかる
です。
ドル建てを選択すると自分で円をドルに両替してドルを用意する、という円建てにない手間がかかります。
ドル建ては少し手間はかかりますが証券会社に払う手数料(為替取引手数料)が円建てより安くなります。
ドル建てがおすすめなのはこんな人!
米国ETFの買い付けをドル建てにするメリット・デメリットを踏まえ、ドル建てがおすすめな人は下記のような方です。
- 取引手数料を安くお得にしたい人
- 為替レートを自分で自由に選びたい人
- 為替取引に慣れたい人
実際はどっちで買い付けてる?
私は米国ETFはドル建てで買い付けています。
ドル建てで住信SBIネット銀行を使えば、圧倒的に為替取引手数料が安くなるのが、私がドル建てを選んだ一番の理由です。
塵も積もれば山となるという言葉の通り、少しの手数料の差も長期的に見ると大きな差になるので、為替取引手数料が安いドル建てが断然おすすめです。
まとめ
今回の記事では、円建て・ドル建てどっちにするか問題の参考になるような、
米国ETFを買い付けるときの円建て・ドル建てのメリット・デメリット
について、SBI証券の取引に沿って紹介しました。
是非本記事を参考に、円建て・ドル建てどちらにするかを検討してみてください!
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