あれ…指値に設定しておいた金額になったはずなのに、株が売られていない…
それは、取引の優先順位で弾かれたからだよ。
今日は、株式取引の優先順位について書いていきます~
この記事で分かること
- 指値の取引が成立しないのはなぜか?
- 取引が成立する優先順位はどうなっているの?
- 取引の優先順位をどう利用する?
指値の取引が成立しないのはなぜか?
株式取引にはしっかり優先順位があります。
取引が成立するとき
- 時間優先
- 価格優先
- 成行優先
の3の法則に則り、順番に取引が成立されていきます。
この優先順位により自分の注文が弾かれた場合、指値になっても取引が成立しないという状況になります。
取引が成立する順番はどうなっているの?
時間優先
時間優先とは、同一銘柄・同一価格では、より早く入った注文を優先して約定させるというものです。
早く注文した人を優先する!というルールなので、イメージしやすいかと思います。
例えば、100円でAさん、Bさんが100株ずつ売りの指値を出しているとします。
そうなると、合計で200株が売りに出されている状態になります。
しかし、買い手が100円で100株のみの注文だったとすると、100株分は売買が成立しますが、残りの100株は売れ残ります。
この場合は、AさんがBさんより指値を出したのが早かったとすれば、Aさんの100株が時間優先され、取引が成立し、Bさんの100株は売れ残りとなります。
価格優先
価格優先とは、買いではより高い方を、売りではより低い方が優先されることです。
時間優先に割り込めるものです。
例えば、100円の買い注文と200円の買い注文が出た場合、200円の買い注文が約定されます。
成行優先
成行優先とは、指値より、成行の注文が優先されることです。
価格を指定しない成行は、この3つの中で最優先されるものです。
たとえば、ある銘柄のいちばん安い売り注文が、現時点で100円で100株ある場合、同時に「成行注文」で100株の買い注文と、100円で100株の「指値注文」が出たとします。
そうすると、「成行注文」のほうが100円で100株で約定し、100円で100株の指値注文のほうは、その株式を購入できません。
取引の優先順位をどう利用する?
株式の売買は、値段を決めない「成行」か、値段を決めた「指値」です。
どうしても売買したいのに、値動き激しくて指値では買えない株は成行とならざるを得ません。
対して、指値は上げ相場でも下げ相場でも想定内の動きをするだろうと予想されるときに有効です。
初心者(機関投資家意外の方)は、そもそも値動きが激しい株に投資することは控えた方がいいので、リスクのある成行(リスクがあるので株式取引では一番優先されるものなのです)は使わなくて良いと個人的に思います。
まとめ
成行は当分の間は使わなそうだから、とりあえず指値が決まっていれば、早めに出して時間優先の恩恵を受けることにしようかな!
ぜひぜひ~!
楽しい投資ライフを送ってね!
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